03)卵巣ガン 初発(抗がん剤 TC・3)

2007年1月 8日 (月)

卵巣ガン(回想) 1-5

●抗がん剤治療 3クール目

2月、3回目の抗がん剤投与。1泊2日で入院した。

.

自分の病気「卵巣ガン」をあまく考えていた私は、今回の治療を最後にしようと硬く心に誓っていた。

仕事が面白い時期だったし、早く会社に復帰したくてしかたがなかった。

そして、何より苦しいだけの根治治療(抗がん剤)から、一日も早く逃げ出したかった。

当時の私は、主治医Y野先生の「卵巣ガンは予後が悪い」という言葉を全く聞こうとはしなかった。

自分に限って再発なんかない。自分は大丈夫なんだと信じて疑わなかった。

あの時、3クール追加していたら今の私は変わっていたのだろうか?

どの選択が正しいかなんて分からない。

再発するかしないかなんて、お医者さんだって分からないんだから。

.

退院後、7日目外来血液検査(白血球値)横ばい。更に4日後、白血球値下がってきたのでノイトロジン3日連続で注射。翌日、外来。更に4日後血液検査。白血球値、安定。

術後初めてのCT検査をし、異常ナシと報告あり。
主治医Y野先生と話し合い、3クールで終了とし、月1回の経過観察になった。

.

桜がほころぶ4月、会社に復帰した。

かつら着用。不思議な感覚。復帰できた事がうれしかった。

運転免許証の更新。写真に写っている私は、シャギーを入れたロングのかつらを被り、少々引きつっている。その写真とも来年お別れだ。

                                       つづく

| | コメント (2) | トラックバック (0)

卵巣ガン(回想) 1-4

卵巣ガン(回想) 1-3のつづき

==========

●抗がん剤治療 1クール目

抗がん剤投与から、10日目で白血球が下がりノイトロジンを3日連続で注射。

「風邪を引かないように」と、言われるが待合室はゲホゲホ、ゴホゴホしている人が沢山いる。自宅から出ないほうが風邪を引かないのでは?病院にいるほうが風邪を引きそう・・・。

実家にしばらく身を寄せていたが、そろそろ自宅も恋しくなる。何より、独り暮らし状態の夫のことが気にかかる。自由気ままに暮らせる我が家に帰るため夫に迎えに来てもらう。

クリスマスも終わったころ、髪がチラホラ抜けてきた。
聞いて覚悟はしていたが、ショックだった。枕についた毛を取りながら、どうして自分がガンなんだ!と情けなくって、悔しくって、涙が出た。

姉に坊主にしてもらうため、夫に頼んで実家へ送ってもらった。私の願いを快く引き受けてくれた姉だったが、マダラハゲの私の頭にハサミを入れるたびに、姉に笑顔が無くなって、時には鼻をすすり目を潤ませる姉を見て、坊主にしてくれと頼んだ自分の無神経さに気づいた。辛いのは自分だけだと思っていたから・・・。悲しませてごめんね、お姉ちゃん。

その夜、自宅で夫にカミソリで剃ってもらった。晴れてツルツル坊主となり出家した気分。

これで、毛穴のチクチク感が無くなった。もう、髪の毛が落ちる心配も拾うわずらわしさもない。翌日、帽子を買いに行く。夫に隠してもらいながら帽子の試着をした。

ノイトロジン注射の5日後、外来。 血液検査をして白血球値を見る。上昇してきたとのことで更に3日後、5日後と様子を見る。

●抗がん剤治療 2クール目

1クール目と同様。1泊2日で抗がん剤投与。

入院中は、バンダナで過ごす。私と同じようにバンダナや帽子を被ってる人を数名見かけるが、50代から80代のおばあちゃんだ。若い人は、廊下ですれ違うお腹のセリ出た妊婦さんだけ。話しをするのが億劫だったのでずっとカーテンを引いていた。

翌日、朝ご飯も食べれたので退院。

7日後、外来。血液検査をして白血球値をみる。下がっていないので、そのまま様子をみる。4日後外来。白血球まだ下がらず。更に3日様子をみる。白血球値がようやく(?)下がったので3日連続でノイトロジンを注射。その2日後外来。白血球の上がり具合をみる。更に3日後、又更に4日後外来。白血球も安定してきた。

                                         つづく

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2006年9月12日 (火)

卵巣ガン(回想) 1-3

卵巣ガン(回想) 1-2のつづき

==============

退院してから、しばらくは実家でお世話になることにした。
その夜は、『とりあえず退院おめでとう』の祝い膳になった。
重~い空気とため息の中、私は何とかこの場を盛り上げようと必死だった。

病院では、シャワーだけだったので、お風呂はとても気持ちが良かった。
自分ちのお風呂だったらもっと気持ちよかっただろうに・・・。などと思いながら。(どういう訳か私は我が家のかわいいユニットバスが好きなのである。落ち着く。。)

用意してもらったベットに入り、昨日のことを思い出していた。

* 今後の治療のことをY先生と夫と3人で話をしたこと。
* 根治治療として、抗がん剤治療を3クール。できれば6クールすること。
* その治療をどこの病院で行うか?大学病院、がんセンター、この病院の3択。
* 急ぐので1週間後の外来まで決めてくること。

ただ漠然と『セカンドオピニオン』という言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。
その時の私にはまだ、自分がガンであるという事が受け止められず、別の病院で診てもらえば、ガンじゃないかも・・・などと考えていた。

病院の良し悪しも、卵巣ガンという病気のこともよく分からず、入ってくる情報は自分に当てはまるのか、何がベストで何が悪いのかも分からなかった。
何も手につかなかったし何も考えられなかった。

外来までの一週間で決めたのは、Y先生とじっくり話し合うということだけだった。

夫と2人で診察室に入った。
私たちはY先生にいっぱい質問をした。
病院によって治療法が違うのか?治療をしなかったらどうなるか?治療をするとしたらどのような治療なのか?など。
そしてY先生は答えた。私の場合の卵巣ガン治療については、どこの病院でも大差ないこと。治療をしなかったら再発しやがては死んでしまうこと。治療は、タキソールとパラプラチンという抗がん剤で私のガンには有効だと言う事。1泊2日入院し1日かけて点滴投与をすること。その後は外来で様子を見ながら、まずは3クール行うことなど説明してくれた。

いろいろ話を聞いているうちにこの先生なら良さそうだと夫と目配せして、Y先生にお願いすることにした。

その日のうちに第一回目の抗がん剤治療の日取りも決めてしまった。
私は、自宅から遠い病院に入院することや通院するのが不安だったのでこの件に関しては安心していた。

帰ってから実家に報告すると、予知していたのか普通の返事で拍子抜けした。
治療入院が3日後だと言うとさすがの母も驚いていた。

.

・臨床判断
右卵巣腫瘍/卵巣ガンの疑い
(8cm大。破裂しており、ダグラス窩にも腫瘍がある)
A:右卵巣+右卵管(右卵管卵巣切除)(合計195g 分割切除6個 最大5~10cm大)
右卵巣は高分化型類内膜腺ガン
子宮内膜腺上皮に類似した異常細胞が乳頭状ないし管状に配列して密に増殖している
場所によってはback-to-backの配列を認める
腺維形成性反応を伴う間質浸潤像はなし
核異型度は軽度砂状体はない 壊死あり
右卵管は著変なし

B:ダグラス窩(切除)(2個 合計1g 0.6×0.7cm大および0.7×0.4cm大)
右卵巣ガンの転移です 破裂があったとのことですので その部から2次的に及んだかもしれない 1個(小さい方)は結合織内に浸潤している 他の1個(大きい方)は腫瘍組織のみで浸潤有無は不明

Note:pt2bですのでNOMOとすると StageⅡbです。
破裂したので StageⅡc。
(追記 2007.1.10)

.

●初めての抗がん剤治療

入院準備も慣れたものだ。すでに荷造りは出来ている。
10時までに婦人科病棟に入るようにと言われたので30分前に入った。
2人部屋に通され、1泊2日の化学治療が始まった。
病衣に着替え、採血をされて結果を待つ。
その間、看護師から入院生活、治療計画の説明を受けた。薬剤師もやってきて薬の説明を親切丁寧にしていった。
お昼くらいから点滴が始まった。最初の薬が身体に入ったとたんに局部に走ってビリビリゾワゾワとなんとも掻き毟りたくなる衝動に駆られる嫌な薬だった。その後は、難なく(途中点滴の機械がピーピー言っていたが・・・)終わった。
テレビと雑誌と睡眠のあっという間の入院生活だった。
朝ご飯を食べることが出来たら退院できるとY先生から言われていたので、少々重だるかったが頑張って食べた。
午前の回診が8時半ころだった。Y先生とW先生が回診に来た。朝ご飯を食べれたことと特に異常が無いことを告げると退院のOKが出た。

時間を追う毎に具合が悪くなってきていたが、お昼を食べながら姉が迎えに来るのを待っていた。

姉が迎えに来た。そしてそのまま、また実家のお世話になった。
崩れ込むようにベットに入り、なんとも言えない重苦しさとだるさと不安をごちゃ混ぜにして目を閉じた。どうしてなのか、また涙が出た。

                                      つづく

| | コメント (4) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

0)はじめに | 01)私の病歴 | 02)卵巣ガン 初発(手術) | 03)卵巣ガン 初発(抗がん剤 TC・3) | 04)卵巣ガン 再発・多発(手術) | 05)卵巣ガン 再発(抗がん剤 DC・6) | 06)卵巣ガン 再々発(抗がん剤DC・3) | 07)卵巣ガン 再々発(手術) | 08)卵巣ガン 再々発(腔内放射線) | 09)卵巣ガン 再々々発(手術) | 10)卵巣ガン 再々々発(再手術) | 11)卵巣ガン 再々々発(経過観察) | 12)卵巣ガン 転移(放射線) | 13)卵巣ガン 転移(手術) | 14)卵巣ガン 転移(経過観察) | 15)卵巣ガン 転移(経口抗がん剤 エトポシド・9) | 16)卵巣ガン 転移Ⅱ(抗がん剤 トポテシン・3) | 17)卵巣ガン 転移Ⅱ(手術) | 18)卵巣ガン 転移Ⅱ(経過観察) | 19)卵巣ガン 転移Ⅲ(抗がん剤 タキソ-ル・6) | 20)卵巣ガン 転移Ⅳ(手術) | 21)卵巣ガン 転移Ⅳ(抗がん剤 ジェムザール・3) | 22)卵巣ガン 転移Ⅳ(抗がん剤 ドキシル・3) | 23)卵巣ガン 転移Ⅳ(手術・鼠径部) | 24)卵巣ガン 転移Ⅳ(エトポシド・3) | 30)卵巣ガン関連 | 31)おしっこ関連(再々々発以降) | 32)ストーマ関連(再々々発以降)WOC | 33)リンパ浮腫関連(転移Ⅱ以降) | 40)腸閉塞(手術~ | 41)腸管膣瘘(転移Ⅳ・ドキシル以降) | 42)丸山ワクチン | 43)ペインコントロール・神経ブロック(転移Ⅳ・ドキシル以降) | 44)介護保険・障害年金 | 60)がんと告知されたら~ がん患者の心のケア | 65)眼科:マイボーム腺疾患 | 70)お知らせ | ◎ドライブ・旅行 | ★猫バカ道 | ☆エキスパートへの道 | ☆スペシャリストへの道 | ツバメ観察 | 日記・コラム・つぶやき | 趣味